日本の洋食の草分け「上野精養軒」

上野精養軒は日本最初の洋食店である築地精養軒の支店として開店しました。

築地精養軒は後に天皇の料理番として活躍する秋山徳蔵さんをはじめ多くの料理人が修業し、日本のフランス料理を中心とした西洋料理の発展をけん引してきたお店です。

創業当時には国内の貴族や名士が馬車で駆け付けるなど、文明開化を象徴する存在で森鴎外さんらの小説にも登場します。

現在は本格的なフランス料理を楽しめるメインダイニングの「グリルフクシマ」、テラス席をもうけた、ハヤシライスなど家族で楽しめるメニューをそろえた「カフェラン ランドーレ」に分かれています。

名物メニューは7~9日間煮込んだデミグラスソースを使った「昔ながらのビーフシチュー」です。

メニューは全体的に高額ですが、特別な日やご褒美に歴史的な洋食の数々を楽しまれてはいかがでしょうか?

元祖オムライスはこの店!「煉瓦亭」

煉瓦亭は1895年創業の老舗洋食店で、諸説ありますがオムライス発祥の店と言われています。

元祖オムライスはとき卵に白飯やピーマン、ひき肉、マッシュルームなどを入れて混ぜて焼きあげたもので、まかないだったものをお客さんの要望でメニュー化、当初はライスオムレツと呼称されていたと言われています。

またこれも諸説ありますが現在のトンカツ、カキフライ、エビフライ、ハヤシライス、付け合わせの千切りキャベツ、ライスを皿に盛るスタイルなどもこの店が発祥とされています。

オムライスもさることながら池波正太郎さんも愛したハヤシライスも煉瓦亭を代表するメニューです。

洋風かき揚げとは?「洋食 松栄亭」

松栄亭さんの創業は1907年。創業者の堀口岩吉さんは麹町の西洋料理店で修業したのち、当時東大で哲学を教えていたフォン・ケーベル教授の専属料理人を経て、お店を開きました。

名物メニューはケーベル教授の教え子だった夏目漱石さんが「何か珍しいものを」と言う注文に即席で出した料理が洋風かき揚げです。

料理名は開店時につけられたもので、豚肉やたまねぎ、卵などを、小麦粉をつなぎに使用しラードでじっくり揚げたもの。漱石さんにも大好評だったと伝えられています。

以後、100年あまり創業当時からのレシピを守り続けています

皆さんも一度漱石が愛したそのハイカラな味を試されてみてはいかがでしょう?

洋風かき揚げの他にも1000円代のランチメニューに、カレーライスやロールキャベツなど洋食の定番メニューが手ごろな価格で楽しめます。

三代目シェフはテレビの人気者!?「たいめいけん」

たいめいけんは日本橋にある様々な著名人にも愛された有名な洋食のお店で、1931年に創業。

定番の洋食メニューから丼、ラーメンまで様々な料理を提供しており、お昼時にはその味を求めて多くの人が列を作ります。

名物メニューは伊丹十三監督の映画「タンポポ」に登場するタンポポオムライス。

チキンライスの上に半熟のオムレツが乗せられ、食べる直前に切れ目を入れてチキンライスの上に広げるタイプのオムライスです。もちろん卵で包まれた定番のオムライスもあります。

そして最近忘れてはならないのは、三代目オーナーシェフである茂出木浩司さんがテレビや雑誌などに多く出演されており、有名店のシェフとは思えない親しみやすいキャラクターで、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?

忙しい茂手木シェフですが、お店を他の人に任せることなく、自慢のオムライスをはじめ、自ら厨房に立ち、お客様の笑顔のために料理を作っています。

おわりに

創業100年を超える名店からオムライスの元祖まで、東京には日本の洋食の原点とも言える人気洋食店がたくさんありますね。

代々受け継がれた秘伝の味が名物シェフと合間って奏でる、その味は他のお店では絶対食べられません。

洋食が食べたい!と思った時はぜひ老舗洋食店に足を運んでくださいね。