洋食 小春軒とは

「洋食 小春軒」は東京都日本橋人形町にあります。1912年に始まった、創業100年以上の老舗洋食店です。東京メトロの人形町駅から徒歩すぐのアクセスしやすい場所にあり、だれでも気軽に入れるカジュアルな洋食店です。

けれどその実力は創業年数に負けません。というのも、人形町のおいしい洋食店をまとめて「人形町洋食御三家」と呼んでいるのですが、小春軒はその一つに数えられています。

さらに1番の歴史を持っていて、人形町はもちろん、日本橋をも代表する洋食店です。

新しいレストランやさまざまなグルメが毎日のように誕生する東京でも、ずっと変わらずにそのおいしさが受け継がれていて、どんな方でもファンになってしまう、心あたたまる洋食店です。

洋食 小春軒のはじまり

小春軒のスタートは、明治時代までさかのぼります。お店を始めた、初代小島種三郎さんはもともと、有名な政治家のお抱えの料理人を務めていました。その後、同じ家で女中を務めていた春さんと結婚することとなり、独立して「洋食 小春軒」をオープンさせます。

当時、洋食といえば、とても贅沢な食事でした。家では野菜を使った和食が中心で、肉や魚介が中心の洋食はなかなか食べられなかったのです。

けれど「洋食 小春軒」では、そんな今までに見たことがないメニューが食べられると、オープンするとすぐに話題になります。さらに、しっかりと手間をかけて作られた料理のおいしさは、訪れた人全員が感動してしまうほど。気軽に洋食が食べられる、最高のお店として知名度や人気が少しずつ広がっていきました。

洋食 小春軒のおいしさへのこだわり

小春軒のおいしさのこだわりは「初代の時から変わらない味を届ける」こと。今も昔も愛され続けている味を、家族でしっかりと守り続けています。時代が大きく変わり、代が変わっても、その人気はずっと変わりません。家族経営の小さなお店は、人形町の駅近くにひっそりと佇んでいますが、お昼時には人が集まり、長蛇の列になることもあります。

店内は気取った洋食店ではなく、アットホームな雰囲気が流れています。それも初代がずっと大切にしていたことの一つです。無理せず、落ち着いてゆっくりと食事ができ、愛想の良い女将さんとの会話を楽しみながら、おいしい食事が食べられます。そんなこころ温まる、昔ながらのレストランであることも、小春軒が人気の理由です。

食べてほしいのは「カツ丼」

小春軒に訪れたら、絶対に食べてほしいメニューは「カツ丼」。

初代が考案し、提供していたメニューですが、それ以降の代には伝えられておらず、一時期、メニューから外れてしまった事があります。けれど「初代の味はずっとこれからも未来に残していきたい」と、その味を1度だけ食べたことがある3代目の思い出を頼りに、その息子である4代目が復活させました。

たっぷりの油を使い、サクっとした触感に仕上げたカツは、それだけでも笑みがこぼれるほどのおいしさです。その上に半熟の目玉焼きを乗せ、さらに野菜をたっぷりとトッピングするのが小春軒流のカツ丼。一口食べれば、とろける卵の黄身と、サクサクのカツが相まってほかでは味わえないおいしさです。

その他にも、エビフライ・カキフライからメンチカツまで、バラエティ豊かなメニューを一度に楽しめる「特製フライ盛合せ」も人気メニューの一つ。初代の頃から変わらないサクサクの衣と味付けに、お腹も心も満たされます。

まとめ

「洋食 小春軒」は気取った洋食店ではありません。「気取らない」という姿勢を、初代からずっと大切にしています。だからこそ、どんな人でも気軽に入ることができ、おいしい料理をこころゆくまで楽しめます。東京が大きく変化した歴史も感じられる、昔懐かしい洋食店にぜひ一度、訪れてみて下さいね。