日本橋の老舗洋食屋「たいめいけん」ガイド

たいめいけんの歴史
「『たいめいけん』というお店の名前を耳にしたことがある」という方は決して少なくないでしょう。たいめいけんは、現在日本橋に店舗を構えている日本を代表する老舗洋食屋さんです。

その歴史は、1931年(昭和6年)旧京橋区の「霊岸島」(現在の中央区新川)に、初代オーナーである「茂出木 心護」氏が「泰明軒」を創業したことに始まります。

「泰明軒」という店名は、茂出木 心護氏が現在の京橋にあった『「西支御料理処」泰明軒』にて修業をし、独立時にその屋号を譲り受けたことに由来します。

現在の場所=日本橋に移転したのは1948年(昭和23年)のことで、その際店名を「泰明軒」から「たいめいけん」と現在のものに改めました。
 
6階建てのビルという現店舗の形となったのは、日本橋進出から13年後の1973年(昭和48年)のことです。

1978年には初代「茂出木 心護」氏がご永眠され、ご長男である「茂出木 雅章」氏が2代目オーナーとして就任。現在数々のテレビ出演などで「黒すぎるシェフ」として一躍有名人の仲間入りをした『たいめいけん三代目シェフ「茂出木 浩司」』氏は2代目オーナー茂出木 心護」氏のご長男です。

「茂出木 浩司」氏は、都立高校を卒業後渡米し、帰国後に数軒のレストランでの修業を経て1994年(平成6年)にたいめいけんに入社。「たいめいけん三代目シェフ」に就任すると、2001年(平成13年)には日本橋三越の地下に総菜販売店「デリカテッセン・ヒロ」を、続いて都内各所に「洋食や 三代目 たいめいけん」という姉妹店舗を開店させるなど事業拡大を進めてきました。

たいめいけんの人気メニュー
「たいめいけん」をご存じだと言う人の中にも、このことは意外と知られていないかもしれませんが、実はたいめいけんは同じビルの1Fと2Fとで少し趣が異なります。

1Fがリーズナブルな料金でカジュアルに老舗洋食店の人気の味を楽しむことができる「洋食屋さん」であるのに対し、2Fは本格的な「レストラン」として魚料理や肉料理などの洋小皿料理が充実しているお店になっているのです。

そんなたいめいけんで人気メニューとなっているのはやはり、主に1Fの店舗で提供される“昭和”の香りただよう定番「和の洋食」メニュー。ハンバーグステーキ、ロースカツ、海老フライ、コロッケ、ナポリタンスパゲティー、ハヤシライス、カレーライス、グラタン、オムライスといった日本人にはとても馴染みのあるメニューです。

映画や機内食にもなった名物メニュー「タンポポオムライス」
たいめいけんの人気メニューの数々の中でも群を抜いて人気の高い名物メニューがオムライスです。たいめいけんのオムライスはチキンライスの上にオムレツを乗せたもので、伊丹十三監督の映画「タンポポ」のモデルとなったことでも有名。別名「タンポポオムライス」として広く知られています。

また、この「タンポポオムライス」は期間限定でJAL国際便(欧米路線)においてエコノミークラスの2食目の機内食として「JAL・AIR三代目たいめいけん」というメニュー名で提供されたことでも話題を集めました。

実は“伝統の”「隠れた?」名物~ラーメン
「洋食屋でラーメン?」と不思議に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、知る人ぞ知るメニューでコアなファンも多いメニューが「ラーメン」です。たいめいけんの正面右にある路地を入っていくと左側にカウンター席4席のみで入口部に食券販売機まで付いた(ある意味本格的な?)「ラーメンコーナー」があります。

見た目は美しく澄んだ醤油ベースの「あっさり系風」のラーメン。しかし食べてみるとしっかりとダシが出ており、コクと旨味たっぷりのかなりレベルの高いラーメンです。

このラーメン、昨今のラーメンブームに呼応してメニューに加えられたものかと思われる方も少なくないかも知れませんね。しかし実はこのラーメン、初代オーナーが修行していた『「西支御料理処」泰明軒』が洋食だけでなく中華を出す店で会ったことに「由来するもの。創業当時から脈々と受け継がれて来た「伝統の」名物メニューなのです。

さあ、「たいめいけん」で“ニッポンの” 洋食を味わいましょう。
「簡単に」ではありましたが、今回は日本橋の老舗人気洋食屋「たいめいけん」のご紹介をさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか?あなたも無性に食べたくなってきた洋食メニューがあるのではないでしょうか?

もしそうであるならば、次のお休み、あるいは日本橋方面にお出かけになった際に「たいめいけん」に足を運んでみませんか?「たいめいけん」のメニューはいずれも安定感のあるおいしさ。どこか懐かしさも感じさせてくれる「しあわせな」洋食です。